保育方針


生きる力を育てる

~自然体験・遊びを通して人間生活の基本を学ぶ~

 

生活:まずは、子どもたちが安心して過ごせる環境が大切です。国の最低基準を大幅に上回る広さの空間を大切にしました。床は全て檜材で、積み木などの玩具も木のものにこだわりました。子どもの感覚(感性)を育てるために、自然の素材が良いと考えます。プラスチック製のものは極力置いていません。

 

睡眠:子どもたちが生活を気持ちよくするためには、生活リズムを整えることが大切です。早寝・早起の規則正しいリズムを大事にすることで、園での生活を保障します。特に睡眠はとても大切です。「寝る子は育つ」といいますが、睡眠中に作られるホルモンが、体の成長に大きく影響します。また、人間の脳は目覚めて、朝食をとらないと、午前中に活動してくれません。

 

自然:自然の中で出会った木、花、昆虫、動物との触れ合いが五感の育ちに大きく影響します。自然への興味関心が、生命の尊さ、美しい自然を愛する心をはじめ、豊かな感性や心情の基礎を培います。たいら保育園の子どもたちは、自然の野山を駆け巡り足腰を鍛える場として、越前町の豊かな自然と遊んでいます。森のオアシスの中で子どもたちが全身を使って遊びたくなる魅力ある空間は緑に囲まれています。森の中で草木、動物と出会い、大自然と人間とが一体となって遊びます。自然に勝る教材はないと考えます。

 

 

リズム:リズムとは、埼玉県深谷市にあるさくら・さくらんぼ保育園を創設した故斉藤公子女史が発案したものです。

現代の子どもたちは、遊ぶ環境や時間が減り十分に身体を動かさないまま乳幼児期を過ごしたり、赤ちゃん時代にたどるべき発達の道すじ(寝返り、腹這い、ハイハイ、高バイ)を十分にしないで二足歩行をしてしまう子が増えています。

ヒトは魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、霊長類と進化してきましたが、その発達の過程は、実は赤ちゃん時代に繰り返されています。それらの動きを変化のあるピアノに合わせて毎日行うことで、身体や脳の全面発達を促していくのが、私たちが毎日行っているリズムです。

また、最近の子どもたちは背筋力が弱く、すぐ怪我をすることが多く見受けられます。運動量が減ってきていることが原因と思われますが、単に筋力の問題というだけではなく、体を動かす大脳の発達の未熟さの表れともいわれています。そこで乳幼児期から身体の発達を促すことが大切になってきます。足の指先から手の指先まで自分のイメージどおりに働かせる身体の育ちと大脳の発達をリズムによって促進します。身体の土台である背骨の運動をはじめとしたリズム運動は、たくましくしなやかな身体と五感を感じられる子どもを育てます。そして子ども達は物事に集中して取り組み、目指す課題をやり遂げることができるようになります。身体につながった心の強さや明るさ意欲をも育んでいきます。

 

       

絵:描くことの楽しさや面白さに注目していきます。さまざまな素材に出会い、体験して絵を定期的に描くことにより、自己表現の喜びと内的育ちを目指します。心のイメージが膨らんだとき(絵本の読み聞かせ後、散歩の後など)絵画がいつでも描けるような環境整備をして表現の意欲を伸ばします。

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